今から20年前、ヴィンテージフレームを現代にアレンジしたアイウェアを発表してそれまでのアイウェア業界の常識を覆し、世界を驚かせたオリバーピープルズ。その歴史は、デビュー以来業界のトレンドセッターであり続けるチーフ　デザイナー、ラリー・レイトの閃きとともにあります。

彼の提案するデザインは常にアイウェア業界に新風をもたらし、小さなレンズシェイプやカラフルな張り合わせのプラスチック、クリップ・オン・サングラス、アヴェエータータイプのサングラス、3ピースリムレスのサングラス等、ハリウッドのセレブリティや財界の著名人を中心に、様々な流行を生み出し続けてきました。

新しい定番と呼ばれる正統派のアイウェアブランドの歴史はヴィンテージフレームとの運命的な出会いから始まりました。

OLIVER PEOPLES HISTORY

オリバーピープルズのストーリーは、今から20年前にロサンゼルスでかつてない高級オプティカル・ブティックを計画していた若い3人の経営者のもとに送られてきた１つの小包から始まりました。

オリバーピープルズの代表でありチーフデザイナーのラリー・レイトと２人のパートナーが受け取ったその小包はニューヨークのアンティーク業者からのもので、その中には少なくとも50年以上前に作られたビンテージ・フレームが入っていました。それらは、12カラット・ゴールドに細密な装飾が施されたものなど、誠に素晴らしいヴィンテージフレームでした。そのパターンの美しさと優雅さ、そして上品な仕上がり。このフレームを見た時、彼らは自分たちがなにを求めていたのかを知ったのです。

彼らはすぐにニューヨークに飛び、マンハッタンのとある地下倉庫に50年間放置されていた6つのパッキングと対面しました。そこには、1500セットを数える組立前のメガネフレームと、組立工具が一式収まっていました。それらと共に収められていた黄ばんだ１枚のオーダーシート。そこに彼らは１つの象徴的なサインを見つけます。１９２７年に書かれたそのサインとは、”OLIVER PEOPLES ”に他ならなかったのです。

彼らはそのサインの名前を社名とし、”ヴィンテージ”というテーマをもとにして独自の世界を持ったアイウェアの展開を開始しました。１９８６年１１月、ウエスト・ハリウッドのサンセットブルーバードにオプティカルショップ＜オリバーピープルズ・ロスアンジェルス＞をオープンし、これを機にハリウッドの映画関係者から大きな注目を浴びはじめることとなりました。

それから彼らのコンセプトを理解し賛同するショップ、ニーマン・マーカス、バーグドルフ・グッドマン、バーニーズ・ニューヨーク、ヘンリー・ベンデル、マックスフィールドなどといった小売店で展開を開始しました。その後10ヶ月とかからずオリバーピープルズは米国内に広まり、今では世界60ヶ国以上で販売されています。また、ロサンゼルスの本店に加え、日本国内に直営店、ニューヨークにオンリーショップを2店舗構えています。

現在では、チーフデザイナーラリー・レイトの新しいデザインを生み出す力とトレンドを創る力は幅広く認知され、ポール・スミスを始めとし、エルトン・ジョンやプラダ、MIUMIU、ジルサンダー、フォード社のサンダーバード車などと、コラボレーションやデザイン協力をしています。また、２００２年にはアイウェア業界から初めてCFDA（全米ファッションデザイナー協会）の会員に選ばれ、名実ともに世界でも有数のアイウェアディレクターとして認知されるところになり、さらなる活躍を期待されています。